ユリア・デュア 作 藤原辰史 監修 西田美千子 装幀・デザイン 2023 ほるぷ出版 "Wo kommt unser Essen her?" von Julia Dürr ふだん、あたりまえのように冷蔵庫から出して食卓に並べるさまざまな食べもの。これって 全部、どこからきたんだろう? そんな疑問を追究する一冊。お店で商品として並ぶまえに、 どこかで、だれかがその食べものをつくっている。植物だろうと、動物だろうと、それは育 てたり、自然界からとってきたり、食べられるように加工されたりしている。しかも本書は 生産場の規模の大小によって作業のしかた、人々の働き方が異なっているのが左右のページ で対比化され「くらべて発見!」できるのです。なんといっても、きれいごとではすまされ ない、命をいただくという、生産の生々しい現実を包み隠さず、シンプルながら味わい深い タッチのイラストで子どもの目にも受け入れやすく、絶妙なバランス加減で描きあげた作者 デュアさんに拍手を送りたい! 牛乳・パン・魚・肉・りんご・卵・トマトの全7品目。 |
ミヒャエル・ゾーヴァ 作 2013 講談社 プクプクハイム村といえば、あくびが出ちゃうほどたいくつな村。・・・ のはずなんだけど、そ の村の過去には驚くべき秘密があったのです! というわけでクサいクサい暴露物語、笑える メルヘンの誕生です。もとはといえばミヒャエル・ゾーヴァがまだ幼かった子供たちにきかせ て大ウケしたグッドナイトストーリー。ちなみに日本の読者向けには、原書より文が短かった り、原書にはない文章がはいっていたりしますが、それは訳している最中にミヒャエルが「改 訂!」とファックスしてきたからです。おまけに原書と微妙にちがっている挿絵は「気にいら なくなって上塗りしちゃった!」から。さすが上塗りのマイスター、ファンの期待を裏切りま せん(?)ね。 |
アネッテ・ブライ 作 2007 岩波書店 いつも本気で遊んでくれ、どんな質問にもやさしくていねいに答えてくれるオットーおじい ちゃん。そんなリサの大好きなおじいちゃんとも、ついに永遠の別れのときがきてしまいま す。でも、悲しみに暮れていると、おじいちゃんが生前いっていた言葉がリサの心のなかで よみがえるのです。「さいしょからあって、ずうっと終わらない」そこには深い真理がこめ られています。 |
リブシェ・パレチコヴァー + ヨゼフ・パレチェク 作 2006 プロジェクト ANO 明るくやんちゃなカバのぼうやティリーネックは、ある日人間が「カバはふとってて、のろ ま」というのをきき、すっかり自信をなくします。魔法の花に頼み、自分の姿を蝶や魚など に変えてもらいますが…。いろんな生き物の気苦労を実際に体験してみて、見かけと現実の ギャップに気づくティリーネック。もし、人間になってみたらどんな思いをしたことでしょ う? カラフルで個性的なイラストが目を引きます。 |
"Wo bleibt Teddy Boby?" von Pierre Coran & Marie J. Sacré ピエール・コラン 文 マリー・ジョゼ・サクレ 画 2006 講談社 初めて雪をみたしろくまのぬいぐるみ、ボビーは外へ探検に出かけます。ところが最初は元 気いっぱいでも、だんだん心細くなってきます。それに、また雪がふり出し、自分がつけて きた足跡が消えてしまったため帰りみちがわかりません。森のリスやフクロウに助けられ、 大冒険をしてようやく戻ってくるボビーですが、そんな夢の一夜のような体験のあと、その ままぐっすり眠れたでしょうか? |
ガース・ウィリアムズ 作 2006 講談社 二十種類近くの動物の赤ちゃんが、それぞれ元気いっぱいに「遊ぼう!」と呼びかけます。 クマ、リス、キツネ、ヒツジ、トラやライオン、それにカンガルーやコアラだって。でもお わりに「おやすみなさい」としめくくるのはやっぱりフクロウです。動物たちの生き生きと した表情、きらきらと輝く目が印象的です。 |
ジェリ・ クロル 文 アン・ ジェームズ 画 2005 講談社 七匹のねこに囲まれ、古い家で幸せに暮らしていたマリーおばさん。ところが、大切なねこ たちをおいて引っ越さねばならなくなるのです。残してきたねこたちが心配でたまらず、マ リーおばさんがある晩様子を見にいくと…。せっかくマリーおばさんは理想的な暮らしをし ていたはずなのに、引っ越しをさせられるのは本当に気の毒! でも、そんなねこたちから マリーおばさんが元気をもらい、前向きになれるのでちょっと救われます。 |
マーガレット・ワイズ・ブラウン 文 ガース・ウィリアムズ 画 2005 講談社 ダンディな犬、クリスピンの暮らしぶりは、きちんとしててちゃんと自立しています。クリ スピンにとって、「ぼくはぼくだけのもの」なのですから。そんなある日、ジミーという男 の子と知り合います。いっしょに買い物したり、料理したり。やっぱり友達といっしょの方 が楽しいのです。ガース・ウイリアムズの描くクリスピンやジミーがとても素朴でかわいく て魅力的。ちょっと懐かしいような、一昔前のアメリカの雰囲気が随所に感じられます。 |
"The Sleepy Book" by Margaret Wise Brown & Garth Williams マーガレット・ワイズ・ブラウン 文 ガース・ウィリアムズ 画 2004 講談社 ねむたいのにねむれない、深いわけがあるうさぎさん。ねてばかりのようだけど、じつはち ゃんとまわりを観察しているうさぎさん。そんなうさぎの物語のほかに、いろいろな動物が 眠りにつくシーンを描いた詩や歌なども、この一冊にぎゅっと詰まっています。マーガレッ ト・ワイズ・ブラウンの語りかけるような文章、そして、ガース・ウイリアムズの味わいの あるあたたかい絵が読者をねむりの世界へと誘います。 |
"Hubert und der Apfelbaum" von Albrecht Rissler & Bruno Hächler ブルーノ・ヘヒラー 文 アルブレヒト・リスラー 画 2001 講談社 フーベルトにとって、庭に生えている一本のリンゴの木は、子供のころからずっとあった特 別な木です。木が雷にうたれて裂けてしまった後も、フーベルトはけんめいにこの木を守っ てやろうとしますが…。季節の移りかわり、年月の経過をたどりながら、自然のサイクルや 人生についてしんみりと考えさせられる物語。思えば、木がいつもそこにいたという静かで 穏やかな存在だからこそ、よけいに胸を打つのかもしれません。 |
"Stille Nacht Zaubernacht" von Dominique Marchand & Albrecht Rissler ドミニク・マルシャン 文 アルブレヒト・リスラー 画 2001 講談社 雪が降りしきるクリスマスの夜。帰る家もない一人の老人と、小さな白い犬が出会います。 老人はパンを犬にわけてやり、物語や歌をきかせます。すると、犬はお礼に願いをかなえて くれるというのです…。もともとは、フランスのドミニク・マルシャンという歌手が1970年 代にうたった歌を絵本としてよみがえらせたもの。A.リスラーによるやさしい、繊細なタッ チの絵が、この心温まるストーリーをみごとに再現しています。 |
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"Das Kätzchen und der Weihnachtsmann" von Jutta Gorschlüter & Anatoli Bourykine ユッタ・ゴアシリューター 文 アナトリ・ブーリキネ 画 2001 ひくまの出版 雪のなかに捨てられてしまった黒い子猫は、サンタクロースのそりに拾いあげられます。プ レゼントを配ってまわるサンタについていくうちに、子猫は思いがけずとても居心地のいい 家を見つけました。子猫とサンタの距離感が、つかず離れず、お互いマイペースでやってる という感じなのが絶妙。ごく自然な成り行きで子猫が自分にぴったりな居場所を見つける場 面は、微笑まずにはいられません。 |
アンネ・エルボー 作 2002 ひくまの出版 ちょうど夕暮れどきの、まだほんのりと明るいわずかな時間。そこにいるのは、太陽の王さ まと闇の女王さまの間にそっとしのびこんだ、すきまの時間です。すきまの時間はうつくし い夜明けのお姫さまに一目会ってみようと…。竹馬に乗り、頭に指抜きをかぶり、青いオー バーを着たすきまの時間の姿が、まさにその雰囲気にぴったりで印象的です。一日に必ず訪 れるはかないひとときを、こんな詩的な物語として描けるのは、アンネ・エルボーならでは。 |
アンネ・ エルボー 作 2001 ひくまの出版 遠い世界の果ての、ある丘のお話。ひとりの旅人はそこがすっかり気に入り、石を積み上げ て家を建てます。でもそれをみた鳥たちが「ちっぽけな家!」といって笑うのです。旅人は ますますむきになって家を飾りますが…。どんなに人間ががんばっても、空のスケール、空 の美しさにはかないません。旅人がたどり着いた答えは、空と競うのではなく、空に溶け込 もうとすることだった、というのが哲学的でさえあります。 |
"Edouard et Armand: Allons voir plus loin" by Anne Herbauts アンネ・エルボー 作 2001 ひくまの出版 木の下で昼寝をしていたはずのくまのエドワールとウサギのアルマン。なのに、ふたりはい つの間にか不思議な旅に出ていました。あれ?なんだか変だよ、地面が動いてる!あれ?今 度は水の中にブクブク…。次から次へとおとずれる予想外の展開に、ページをめくるたびに ハラハラドキドキしてしまいます。それにしても、昼寝がこうなっちゃうなんて、とても休 息とはよべませんね。 |
アンネ・エルボー 作 2001 ひくまの出版 エドワールとアルマンの冒険、今度は海編。海辺でつくった砂のお城ごと、ふたりは海に流 されてしまいます。はたして無事、陸地に帰ることができるでしょうか? 心配性のアルマ ンと大胆なエドワールのやりとりがユーモラス。しまいにはさかなの王さままで現れて、ま るでメルヘンのようです。 |
アンネ・エルボー 作 2000 ひくまの出版 ある朝起きると、くまのアルシバルドのあたまの上に、白い雲がもやもやと浮かんでいまし た。その雲からのがれようと、いろんなことをしてみても、どこまででもその雲はついてく るのです…。茶色の大きな体、黒い大きな鼻のアルシバルドがとてもかわいい!そして、そ の大きな体のわりには、なんとも心配げな表情がたまりません。 |
アンネ・エルボー 作 2000 ひくまの出版 昼間は眠っているおつきさま。でも夜になると、やらなければならない仕事がたくさんあり ます。町や村からうるさい音をおいだしたり、夜のカーテンをおろしたり、空に星をたくさ ん描いたり。ページを広げると、そこには大胆で美しい色づかい、それでいてムードたっぷ りな幻想的な世界が広がっています。どの絵もついじっくりと眺めてはため息が出るほど魅 力的で、作者の並々ならぬ才能を感じさせます。 |
"Keine Angst, kleiner Hase!" von Stefan Gemmel & Marie J. Sacré シュテファン・ゲンメル 文 マリー・ジョゼ・サクレ 画 2002 ひくまの出版 竜は恐ろしい生き物だなんて、だれが決めたのでしょう? 少なくとも地球に生き残った最 後の竜、ボドは、花や蝶が大好きなやさしい心の持ち主です。ところがある日、ちいさなう さぎが「もっと恐い竜になってよ!」なんていうのですから、ボドも大弱り。でもうさぎさ んにはふかい悩みがあったのです。ふだん穏やかな人ほど怒るとこわい、といいますが、ボ ドが本気で雄たけびを上げるときの迫力はすごい! |
【動物シリーズ】 いぬ、ねこ、うさぎ、ねずみ、がちょう、それに、かめ。
それぞれが自分の得意なことをしながら、毎日、せいいっぱい活動してます。
動物たちが語る言葉に耳を傾けると、意外な世界が見えてくるかも…?
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ピエール・コラン 文 マリー・ジョゼ・サクレ 画 2002 ひくまの出版 サーカスみたいに、いろんな芸ができちゃう犬のハンニバル。芸を披露するとみんなは拍手 喝さい。でも、せっかくごほうびにもらった骨を、ねこたちにかくされてしまったのです。 ねこたちがいじわるしているというのに、平然としていられるのは、さすが、自分の芸に自 信があるからこそでしょうか? そんなハンニバルに脱帽! |
ピエール・コラン 文 マリー・ジョゼ・サクレ 画 2002 ひくまの出版 飼い主たちにおいていかれ、一人ぼっちになってしまったティンカ。はじめは途方にくれた けれど、だんだんと一人でたくましく生きていく強さを身につけていきます。タフじゃなき ゃやっていけないとはいえ、ティンカの適応能力は大したもの。ただ、やっぱりこんなふう に置き去りにしていくなんて、あんまりじゃありません? |
ピエール・コラン 文 マリー・ジョゼ・サクレ 画 2002 ひくまの出版 うさぎのテオは小さいからと、みんなにあまり相手してもらえません。そんなテオでも絵を かくのは大好きです。森の木にうさぎの絵をたくさん描いてみると…。偶然が幸いして、仲 間たちの危険を救ったテオはたちまちヒーローに、そしてみんなに認められる存在になりま す。派手なパフォーマンスじゃなくても、しっかりいい仕事をしましたね! |
ピエール・コラン 文 マリー・ジョゼ・サクレ 画 2002 ひくまの出版 マーリックはそうとういたずら好きなねずみです。家の飼いねこをからかったり、そこら中 散らかしたり。こんなねずみが家にいたら、住んでる人間も、飼いねこもたまったものでは ありません。それに、さんざんな目にあったあげくに、マーリックの悪さまでねこのせいだ と思われてしまうなんて、かわいそうなねこさん! |
ピエール・コラン 文 マリー・ジョゼ・サクレ 画 2002 ひくまの出版 がちょうのエレノアは歌うのが大好き。でも、ひどい声で歌うのでまわりはかなり迷惑です。 ところがある日、農場に危険がせまると、エレノアの大きな声がそこら中に響きわたって…。 「ぐわーっ、ぐわぐわ、ぐわー!」と、ふだんから発声練習していたエレノアだからこそ大 活躍できたのです。ちょっと目的が違ってしまったけれど、日々の積み重ねがやはり大事? |
ピエール・コラン 文 マリー・ジョゼ・サクレ 画 2002 ひくまの出版 かめのおばあさんルドミラは、なんでもゆっくりマイペース。でも彼女だってちゃんと日課 をこなしています。急がず、焦らず、ゆっくりと。まわりの状況に振りまわされることなく、 「わたしはわたし」と着実に歩んでいくルドミラおばあさんの暮らしぶりは、なんともうら やましいほどに幸福感に満ちています。 |
【モンスターベビーシリーズ】大きな派手なおむつをはいた、個性たっぷりな変わりものベビーたち。
ほのぼのかわいいどころか、いじめもケンカもあたりまえのようにくりひろげるベビーたちの世界は、
人間の子供の世界により近いかもしれません。表情豊かでユーモラスなイラストが笑いを誘います。
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アラン・ブリオン 作 2002 ひくまの出版 ちょっと気弱でおひとよしなゆうれいベビー。ほにゅうびんのせっかくのミルクを、ほかの ベビーたちがつぎつぎと飲んでしまい、あっという間に空っぽに! ゆうれいベビーはどう すればいいのでしょう? どんな壁でも抜けられるゆうれいベビーなのに、手にもってるほ にゅうびんだけが「ゴツン!」と引っかかる感じがとてもリアル。 |
アラン・ブリオン 作 2002 ひくまの出版 妖精ベビーの大事なお人形ウルスラちゃんに、魔女ベビーが魔法でいたずらしてしまいます。 怒った妖精ベビーも負けじとべつな魔法で応戦します。魔法合戦はどんどんエスカレートし て…。どんどん姿を変え、されるがままになっていたはずのお人形のウルスラちゃんが、し まいには、ケンカする二人に罰を与える、という発想がすごい! 魔法合戦も圧巻です。 |
アラン・ブリオン 作 2002 ひくまの出版 「どろまみれになって くさくなって すごくたのしい!」というモンスターベビーは、お ふろが大嫌い。でも、あまりにも汚いので友だちはうんざり。みんなでモンスターベビーを 池にほうりこんでしまいます。頭の上を常に3匹のハエが飛び交い、いかにも臭そうモンス ターベビーですが、その淡々としたマイペースぶりはまったくおみごと。 |
アラン・ブリオン 作 2002 ひくまの出版 誕生日に「魔法の杖」をもらった魔女ベビー。うれしくてつい調子にのり、友達に次々と魔 法でいたずらします。怒った友達は、どうしたらきげんを直してくれるでしょうか? この 性格の魔女ベビーに魔法の杖とは、まるで鬼に金棒!でも怒られてちゃんと反省するところ が意外に素直? |
アラン・ブリオン 作 2002 ひくまの出版 夜になると、吸血鬼ベビーはみんなを怖がらせにでかけます。でも、だいじなぬいぐるみの テディがいっしょじゃないと、怖くていけないよ! 吸血鬼のくせに、ぬいぐるみがないと 夜の暗闇がこわいなんて笑えます。あまり「かわいい」とはいえないそのぬいぐるみが、最 後に見つかるころには、すごくかわいく思えてしまうところが不思議。 |
アラン・ブリオン 作 2002 ひくまの出版 おなかをすかせ、とてもごはんの時間まで待てないおおかみベビー。みんなのスープをこっ そり飲んでみると、つぎつぎと姿がかわって大変なことに! おおかみベビーはもとの姿に もどれるのでしょうか? 助っ人になるはずの魔女ベビーが失敗ばかりして、どんどんひど くなるのがおかしい。おおかみベビーの「目」だけはそのままなんですが…。 |
アラン・ブリオン 作 2002 ひくまの出版 やっと歯が1本はえたひとくい鬼ベビー。ところが、サンドイッチをかじったら、大切な歯 がポロリ! しょんぼりしていると、妖精ベビーが歯がはえるおまじないを教えてくれまし た。まだベビーだからたった一本の歯のことでやきもきしてますが、これがいずれ生えそろ ったらなかなか手ごわい武器になりそう! |
アラン・ブリオン 作 2002 ひくまの出版 ドラゴンベビーは、とってもドジ。なにをやっても失敗ばかりなので、すっかりいじめられ っこです。ところがそんなドラゴンベビーも、自分のすごいとくいわざを発見します。いじ めっ子たちがいたずらするときの表情がいかにもうれしそう! でも、とくいわざを発見し てからのドラゴンベビーの自信に満ちた顔にはかないません。 |
クリスティーン・ダヴェニェール 作 1999 ひくまの出版 ねむくてねむくてしかたがないマーモットのアンネマリー。でもどこへいっても、いろんな 動物たちのうるさい声がじゃまをするのです。彼女がぐっすりねむれる場所はないのでしょ うか? だれでもきっとこういう思いをしたことがあるとおもいますが、しょんぼりしたア ンネマリーの後ろ姿にとても共感がわきます…。 |
"Eulengespenst und Mäusespuk" von Sigrid Heuck & Bernhard Oberdieck ジークリット・ホイク 文 ベルンハート・オーベルディーク 画 (那須田淳 共訳) 1996 評論社 毎晩、お屋敷に不気味な物音が響きわたります。「きっと幽霊だ、なんとかあいつを退治し てくれ!」と主人から頼まれた庭師が、大きな白いふくろうを連れてくるとたちまち効果は 表れますが…。繊細なタッチの挿画が、読者を幻想的な世界へと誘います。ラストは爽快! |
ヴェルナー・フェルバー 文 バーバラ・モスマン 画 (那須田淳 共訳) 1996 評論社 イノシシくんの暮らす森に、ある日、ピンク色のブタくんがまよいこんできました。つぎつ ぎと「トンでもない!」ことをするブタくんに、ぷんぷん怒るイノシシくん。二人はついに どろんこ合戦で対決! ドロドロになりながら、だんだんとイノシシくんとブタくんの表情 がゆるんでくるのがかなりおかしいです。 |